Wineryワイナリー

シャトー・ラフルール・デュ・ロワ

シャトー・ラフルール・デュ・ロワ

シャトー・ラフルール・デュ・ロワ
2015年5月17日 訪問
ワイナリー

シャトー・ラフルール・デュ・ロワは大西洋から吹く風が温暖な気候をもたらす、ボルドー地方・ポムロール地区で、代々デュボスト家によって運営されてきた醸造元です。

ポムロール市長を永年に渡り務めていた、前オーナーのイヴォン・デュボストさんは、地元でも大変信頼が厚く、世界中に多くのファンがいました。

「良いワインは良い葡萄から、良い葡萄は良い葡萄の木から」をモットーに、現在は長男のロランさんがより高品質の葡萄を得るための研究を続けています。

産地:
シャトー・ラフルール・デュ・ロワは、ボルドー五大銘醸地区の中で最も小規模なポムロール地区にある。ポムロール地区は土壌と品種の組み合わせにより、まろやかさとコク、そして豊潤なアルコール分を持った個性的な赤ワインが造られる産地とされ、世界中にファンを持つ。

ワイナリーは「カテュソー」という村にあり、ポムロールでも特に優秀な葡萄を産出するといわれているやや高台になった一帯に位置している。
土壌:
小石混じりの砂質で、その下はポムロール特有の鉄分を含んだ地質になっている。昔からポムロールのワインは貧血に良いと言われているのはこのためである。

栽培:
ロランさんは、栽培・醸造学の勉強を終え、1986年よりワイン造りに参加している。
ここでは「一株当たり4~6芽になるよう厳しい剪定をする」
「完熟のタイミングを待って、最高の状態で手摘みする」
「約3週間にも渡る長期のマセラシオン」をポイントにワインを造っている。

また「リュット・レゾネ(除草剤等の農薬を極力使わない農業)」を取り入れており、システム的な農薬散布は行なっていない。

土壌に宿る動物相(昆虫や微生物)と植物相が活性化された状態を維持して、樹勢のバランスの取れた丈夫な葡萄を育てるように心がけている。

葡萄の生育期間中は樹の栄養が無駄なく果実に蓄積されるよう、摘芽、摘心、過剰果の間引きなど毎日葡萄の状態を観察しながら手入れを続ける。肥料は、窒素、リン、炭酸カリウムを主成分とする堆肥を毎年少量ずつ与えている。
葡萄木について
天才醸造家フィリップ・パカレは自然派ワインの父と云われるジュル・ショーヴェ先生より上記の方程式を伝授された。ワイン造りでやはり基礎となるのは、何といっても“葡萄木”のDNAなのである。

原点である素性の乱れている葡萄木ではいくら栽培努力してもなかなかおいしい葡萄はとれない。つまり美味しいワインは造れない。

DUBOST家の父、イーヴォンはCH-LA FLEUR DU ROYと同時に1949より1989年まで葡萄の苗木栽培屋をやっていた。そのお陰でボルドー品種の各品種の原木を所有していたのである。

当時、イーヴォンがよく言っていたのを覚えている。『俺の葡萄園の木は葡萄収穫が終わっても、まだ売れるんだ。』つまりメルロー品種やカベルネ品種の原木の枝を買いにくるのである。

40年間に苗木を売った先は、ムートン・ロッチルド、ラフィット・ロッチルド、ペトリュス、オゾンなど超特級をはじめラスコンブ、ジスクール、コンセイヤント、など数数えきれないほどのボルドー醸造元の苗木がここから提供されているのである。
自然な湧水の存在

しかも、湧水の源泉があることも分かった。
葡萄地の地下水の流れは実に大切だ。
土地のエネルギーに大きく影響を与えるからである。

ブルゴーニュのクロと云われる壁は、この地下水の流れに沿って、
当時のキリスト教修道院の坊さんが造ったものである。

それが今のクロ・ヴージョなど、クロと呼ばれている畑である。

イーヴォンは地下水の水脈の重要さを知っていた。

シャトー・ラフルール・デュ・ロワ氏のワイン

シャトー・ボスエ・ルージュ
シャトー・ボスエ・ルージュ
シャトー・ラフルール・デュ・ロワ
シャトー・ラフルール・デュ・ロワ
シャトー・パクレット
シャトー・パクレット
シャトー・ラ・フルール・デュ・ロワ・キュヴェ・プレスティージュ
シャトー・ラ・フルール・デュ・ロワ・キュヴェ・プレスティージュ
シャトー・ラ・ヴァリエール
シャトー・ラ・ヴァリエール